週刊タイアンブリッジニュース

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金融庁がネット取引の不正アクセス状況を更新 FOMC・日銀会合と日本CPIも確認 9月14日号

週刊タイアンブリッジニュース 2026.09.14 13
発行日:2026年9月14日(月)
先週の対象期間:2026年9月7日(月)00:00~9月13日(日)23:59 JST
今週の対象期間:2026年9月14日(月)00:00~9月20日(日)23:59 JST
調査基準:2026年9月14日 09:00 JST

金融庁が9月9日、インターネット取引サービスへの不正アクセス・不正取引に関する注意喚起を更新しました。先週は、日本の4~6月期GDP・2次速報、ECBの金融政策決定、米国の生産者物価・消費者物価も公表されています。

今週はFOMC、日銀金融政策決定会合、8月の全国消費者物価指数など、重要な公式日程が続きます。相場の方向を先回りして決めるのではなく、「何が公表されたのか」「何がまだ予定なのか」を分けて確認していきます。

オープニング

オープニング|週刊タイアンブリッジニュース 2026年9月14日号のスタジオで挨拶する二人のキャスター

瀬戸陽斗:「おはようございます。9月も折り返しです。今週も『週刊タイアンブリッジニュース』、始めていきましょう!」

柏木理乃:「おはようございます。今週は、まず金融庁が更新したインターネット取引の不正アクセス・不正取引に関する情報から確認します。」

瀬戸:「ログイン画面が本物かどうか、出金時の認証はどうなっているか。取引内容だけじゃなくて、入口の確認も大事ですね。」

柏木:「そして今週はFOMCと日銀の金融政策決定会合、日本の消費者物価指数も予定されています。結果を予想するのではなく、まず公式発表の日程を押さえていきましょう。」

1. サクッと先週まとめ

サクッと先週まとめ|9月9日の金融庁による不正アクセス・不正取引の状況更新、9月11日の金融サービス利用者相談室の受付状況、9月8日の4~6月期GDP2次速報、9月10~11日のECB政策決定と米物価指標を並べた一覧図

① 9月9日 金融庁が不正アクセス・不正取引の状況を更新

金融庁は9月9日、「インターネット取引サービスへの不正アクセス・不正取引にご注意ください」のページを更新しました。公表された暫定値では、2026年8月に不正取引が発生した証券会社等は4社、不正アクセスは39件、そのうち不正取引まで行われたものは25件でした。売却金額・買付金額はいずれも約2億円とされています。

ここで示されている売却金額・買付金額は、不正取引によって生じた顧客の損失額と同じものではありません。金融庁自身も、同じ口座で繰り返された売買額が累積されるため、顧客損失額とは一致しないと明記しています。

② 9月11日 金融サービス利用者相談室の受付状況を公表

金融庁は9月11日、2026年4月1日から6月30日までの相談等の受付状況を公表しました。総数は15,418件で、前期の15,765件から347件減。分野別では「投資商品等」が5,603件でした。

この15,418件は、金融被害件数や違法行為の件数を示す数字ではありません。質問、相談、意見、情報提供などを含む「相談等の受付件数」です。

③ 9月8日 日本の4~6月期GDP・2次速報を公表

内閣府は9月8日、2026年4~6月期GDPの2次速報を公表しました。実質GDPの前期比は0.4%、名目では1.3%でした。2次速報では基礎資料の改定などに伴って過去の計数も更新される可能性があるため、最新系列を確認する必要があります。

④ 9月10~11日 欧米でも金融政策・物価指標を公表

ECBは9月10日、主要3政策金利をそれぞれ0.25ポイント引き上げることを決定し、新金利は9月16日から適用するとしました。預金ファシリティ金利は2.50%、主要リファイナンス金利は2.65%、限界貸出金利は2.90%となります。

米国では9月10日に8月の生産者物価指数が公表され、最終需要PPIは前月比0.4%上昇、前年同月比5.4%上昇。翌11日の消費者物価指数は前月比0.4%上昇、前年同月比3.4%上昇でした。

瀬戸:「金融庁の注意喚起からGDP、ECB、アメリカの物価まで、先週もかなり情報がありましたね。」

柏木:「はい。数字の大きさだけを見るのではなく、『どの統計の、どの期間の数字なのか』を分けて見るのがポイントです。」

2. 今週のメインニュース

金融庁、不正アクセス・不正取引の最新状況を更新

金融庁が9月9日に更新した注意喚起では、実在する証券会社のウェブサイトを装ったフィッシングサイトなどを通じてログインIDやパスワード等が盗まれ、第三者による不正アクセス・不正取引につながるケースへの注意を呼びかけています。

8月の暫定値は、不正アクセス39件、不正取引25件でした。7月はそれぞれ18件、5件だったため、8月は再び増えています。ただし、金融庁は数字が発生日ベースの暫定値であり、まだ把握されていない事案が存在する可能性もあるとしています。

金融庁が示している主な確認ポイント

金融庁は、メールやSMSに掲載されたリンクを安易に開かず、正しい公式サイトをあらかじめブックマークしてそこからアクセスすることを案内しています。また、提供されている場合には、ログイン・取引・出金・出金先口座変更時の多要素認証や通知サービスを有効にすること、パスワードを使い回さないこと、口座状況をこまめに確認することなどを呼びかけています。

日本証券業協会も、フィッシング耐性のある多要素認証への切り替えや、メール・SMSのURLではなく公式サイトや公式アプリからログインするよう案内しています。

今週のメインニュース|金融庁が公表した2026年8月の不正アクセス39件・不正取引25件の暫定値について解説するスタジオ

北川直人:「今回の更新でまず区別したいのは、『不正取引金額』と『顧客の損失額』です。同じ数字ではありません。」

瀬戸:「約2億円とだけ見ると、2億円の被害が出たと思ってしまいそうですね。」

北川:「そこが誤解しやすいところです。金融庁が公表しているのは、不正アクセスされた口座内で行われた売却・買付の合計額です。」

瀬戸:「もう一つ、対象も整理しておきたいですね。」

北川:「はい。今回の9月9日更新は、証券会社等のインターネット取引サービスに関する注意喚起です。海外BO・海外FX・CFD事業者に対する新たな規制や警告が発表されたものではありません。」

今回の確認ポイント

  • 9月9日に金融庁が注意喚起ページを更新
  • 8月の不正アクセスは39件、不正取引は25件の暫定値
  • 売却・買付金額は顧客損失額と同じではない
  • メールやSMSのリンクではなく、正しい公式URLからアクセスする
  • 提供されている場合は、多要素認証・通知機能も確認する

瀬戸:「数字を見るだけではなく、その数字が何を表しているのかまで読む。ここが大事ですね。」

北川:「そうですね。特に被害や規制の情報は、見出しだけで判断しないことが重要です。」

3. ひと息リフレッシュ

マウスやスマホの合間に、手首と指を小さくリセット

松岡健司:「今日は肩ではなく、手首と指です。長くマウスを使ったりスマートフォンを持ったりしていると、手に力が入り続けていることがあります。」

瀬戸:「ニュースを追っていると、ずっとマウスを握ったままですね。」

柏木:「気づいたら手まで緊張している、ということはありそうです。」

松岡:「では、椅子に座ったまま、無理のない範囲で一度動かしてみましょう。」

今日の流れ

ひと息リフレッシュ|姿勢を整える、手をゆっくり開いて閉じる、手首を小さく回す、力を抜くという手首と指のリセット4ステップ

瀬戸:「おお、思ったより手に力が入ってました。」

柏木:「瀬戸さん、ニュースだけじゃなくマウスにも全力だったんですね。」

瀬戸:「クリックにも情熱を込めすぎました。」

松岡:「クリックはそのまま普通で大丈夫です(笑)。手だけ少し休ませましょう。」

痛み、しびれ、強い違和感が出る場合は無理に続けないでください。この動作は治療を目的としたものではありません。

今日のひと言:「画面から離れなくても、手の力は一度ゆるめられる。」

4. 取引・業界チェック

BO・海外FX・CFDは「ログイン環境」と「出金まわり」も確認

9月7日から13日までの金融庁の報道発表・注意喚起を確認した範囲では、BO・海外FX・CFDだけを対象とした新たな主要制度変更は確認できませんでした。9月9日の主な取引関連更新は、証券会社等のインターネット取引サービスにおける不正アクセス・不正取引への注意喚起です。

そのため今週は、特定事業者の安全性を判断するのではなく、オンラインで金融サービスを利用するときに利用者側で確認できる項目を整理します。

取引・業界チェック|公式URL・認証方法・通知設定・出金先情報という利用前の確認項目を解説するスタジオ

森川真帆:「今週は『公式サイトに入るまで』と『出金情報を変えるとき』の2つを意識してみましょう。」

瀬戸:「取引する前のところですね。」

森川:「はい。まず検索広告やメールのリンクだけを頼りにせず、利用しているサービスの公式URLを確認すること。認証機能やログイン通知が提供されている場合は、その設定内容も確認します。」

オンラインサービス利用時のチェック|公式URL、認証方法、通知設定、出金先情報の変更という4つの確認項目をまとめた図

瀬戸:「今回の金融庁資料を、そのまま海外BOや海外FXの制度だと読み替えるのは違うんですよね。」

森川:「はい。対象制度は分けて見る必要があります。ただ、偽サイトや認証情報の管理について自分の利用環境を確認することは、オンラインサービスを使ううえでの基本的なチェックになります。」

5. マネーブリーフィング

今週はFOMC・日銀会合・日本CPIを順番に確認

マネーブリーフィング|FOMC、金融庁のワーキング・グループ、日銀金融政策決定会合、8月全国消費者物価指数など今週の公式スケジュール一覧

先週の日本では、9月8日に4~6月期GDP・2次速報が公表され、実質GDPは前期比0.4%増となりました。欧州ではECBが9月10日に主要3政策金利を0.25ポイント引き上げています。米国では、8月PPIが前月比0.4%、CPIも前月比0.4%の上昇でした。

高瀬亮:「今週は中央銀行イベントが重なります。大切なのは、結果が出る前に方向を決めつけないことです。」

米国:9月15~16日 FOMC

FRBの公式日程では、FOMCは9月15日・16日に開催されます。今回の会合は経済見通しの公表を伴う回で、16日午後2時(米東部時間)にFOMC関連発表、午後2時30分から記者会見が予定されています。

日本:9月17~18日 日銀金融政策決定会合

日本銀行は9月17日・18日に金融政策決定会合を開催します。9月18日の決定内容の公表時刻は、9月11日更新の公式予定では「未定」です。植田総裁の定例記者会見は18日15時30分から予定されています。

日本:9月18日 8月全国CPI

総務省統計局の公式公表予定では、8月分の全国消費者物価指数は9月18日に公表予定です。

今週の主な公式スケジュール|FOMC、金融庁WG、日銀会合、8月全国CPIの日程をモニターで確認しながら話すスタジオ

瀬戸:「FOMCの翌日に日銀、その日に日本のCPIもあるんですね。」

高瀬:「はい。情報が一気に増える週です。見出しを追いかけるより、『いつ・どの機関が・何を公表したか』を整理して確認する方が分かりやすいと思います。」

瀬戸:「発表前の予想と、発表後の公式数字を混ぜないようにしたいですね。」

6. やさしい生活・資産メモ

「困ったとき、どこに聞く?」金融庁の相談室を知っておこう

やさしい生活・資産メモ|2026年4~6月期の相談等15,418件・投資商品等5,603件と、金融サービス利用者相談室の役割を整理した図

金融庁は9月11日、金融サービス利用者相談室の2026年4~6月期の受付状況を公表しました。相談等は15,418件で、そのうち投資商品等に関するものは5,603件でした。

相談室では、利用者から寄せられた問題点を整理するための助言や、業界団体の紛争解決機関などの紹介を行っています。一方で、金融庁の相談室自体があっせん・仲介・調停を行う窓口ではありません。

柏木:「『どこに相談すればいいのか分からない』という段階でも、窓口の役割を知っておくと整理しやすいですね。」

北川:「ただ、相談が15,418件あったから、同じ数だけ被害があったという意味ではない。」

柏木:「その通りです。質問や意見も含まれています。相談件数と被害件数は同じものではありません。」

北川:「事業者との具体的な紛争解決が必要な場合は、内容に応じて適切な窓口が別にあります。まず相談先の役割を確認してください。」

今日の生活・資産メモ:「トラブルが起きてから探すのではなく、相談先の役割を先に知っておく。」

7. トレーダーの休憩室

重要イベントが重なる週こそ「すぐ決めない時間」をつくる

トレーダーの休憩室|情報が多い週の判断の切り分けをテーマに話す出演者たち

藤田悟:「今週のように大きな経済発表が続くと、『全部すぐ確認しなきゃ』という感覚になりやすいですよね。」

瀬戸:「FOMC、日銀、CPIと並ぶと、確かにずっと画面を見ていたくなります。」

藤田:「今日は睡眠の話ではなく、情報が多いときの“判断の切り分け”です。新しい情報を見た瞬間に結論まで出そうとせず、まず事実だけ確認する時間をつくります。」

今週のチェックポイント

  • 発表前:何が何時に予定されているかだけを確認する。
  • 発表直後:予想との違いより先に、公式発表そのものを確認する。
  • 分からない部分:その場で埋めようとせず、「未確認」と分けておく。
  • 一度確認した後:新しい材料がないのに、同じ画面を何度も更新し続けていないか確認する。

瀬戸:「“分からないから、今すぐ答えを出す”ではなく、“まだ分からない”で置いておくんですね。」

藤田:「そうです。情報量が多いときほど、確認した事実と自分の考えを分ける方が整理しやすくなります。」

瀬戸:「全部に即答しなくていい。これはニュースを見る側にも使えそうですね。」

個人によって集中しやすい方法や休憩の取り方は異なります。無理に一定の方法へ合わせる必要はありません。

今日のひと言:「情報が多い日は、分からないことを“未確認”のまま置く余白もつくる。」

8. タイアンだより

来週は9月21日~23日に休日が続きます

タイアンだより|9月21日敬老の日、9月22日休日、9月23日秋分の日と3日続く来週の休日を示すカレンダー図

来週は9月21日が「敬老の日」、23日が「秋分の日」です。その間の9月22日は、祝日法第3条第3項により休日となります。内閣府の2026年の公式一覧でも、22日は名称を「休日」として掲載しています。

ここは表現に注意が必要です。9月22日は独立した名称を持つ「国民の祝日」ではなく、前日と翌日の国民の祝日に挟まれることによる「休日」です。

瀬戸:「月・火・水と3日続けて休日になるんですね。」

柏木:「はい。ただし、これは日本の暦上の休日についてのお知らせです。タイアンブリッジの受付時間や休業については、公式サイトのお知らせをご確認ください。」

瀬戸:「来週の予定を立てる方は、まずカレンダーを確認しておきましょう。」

クロージング

クロージング|今週のポイントをまとめる二人のキャスター

瀬戸:「最後に、今週のポイントを整理します。」

柏木:「一つ目。金融庁が9月9日、インターネット取引の不正アクセス・不正取引情報を更新しました。公表されている売買金額は、顧客の損失額そのものではありません。」

瀬戸:「二つ目。今週はFOMC、日銀金融政策決定会合、そして日本の8月CPIが予定されています。」

柏木:「三つ目。BO・海外FX・CFDを含むオンラインサービスを見るときも、公式URL、認証方法、通知、出金情報など、自分で確認できる項目を一つずつ見ておきましょう。」

瀬戸:「それでは、また来週!」

柏木:「それでは、タイアンみてね!」

今週の主な公式スケジュール

日付公表・予定公式機関
9月15~16日FOMCFederal Reserve
9月16日 10:00~12:00「成長企業への資金供給の在り方等に関するWG」第1回金融庁
9月16日 14:00 ETFOMC関連発表Federal Reserve
9月16日 14:30 ETFOMC記者会見Federal Reserve
9月17~18日金融政策決定会合日本銀行
9月18日8月全国消費者物価指数総務省統計局
9月18日 時刻未定日銀金融政策決定会合の決定内容日本銀行
9月18日 15:30~植田総裁 定例記者会見日本銀行

※予定は変更される場合があります。発表直前に各機関の公式ページをご確認ください。

出典・検証表

No.公表・更新日一次情報本稿で確認した内容
19月9日更新金融庁「インターネット取引サービスへの不正アクセス・不正取引にご注意ください」注意喚起内容、暫定値の注意、利用者向け確認事項
29月9日更新金融庁「不正アクセス・不正取引の発生状況」8月39件・25件、売却・買付約2億円
33月25日時点日本証券業協会「不正アクセス等にご注意ください!」パスキー等、公式サイトからのログイン
49月11日金融庁「金融サービス利用者相談室」受付状況15,418件、投資商品等5,603件、相談室の役割
59月8日内閣府 四半期別GDP速報実質前期比0.4%、名目前期比1.3%
69月10日ECB Monetary policy decisions主要3金利を0.25ポイント引き上げ、9月16日適用
79月10日米BLS Producer Price Index8月PPI前月比0.4%、前年比5.4%
89月11日米BLS Consumer Price Index8月CPI前月比0.4%、前年比3.4%
9最新日程Federal Reserve FOMC Calendar9月15~16日会合、16日の発表・会見時刻
109月11日更新日本銀行「公表予定」9月17~18日会合、18日会見
11公式公表予定総務省統計局 CPI公表予定8月全国CPIは9月18日公表予定
129月9日公表金融庁 成長企業への資金供給WG開催案内9月16日10:00~12:00開催
13公式2026年暦内閣府「国民の祝日について」9月21日敬老の日、22日休日、23日秋分の日
149月7~11日金融庁「報道発表資料」先週の金融庁公表事項・BO/海外FX/CFD限定の主要制度変更の有無を確認

ご利用にあたって

本記事は、市場・制度に関する情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品、取引方法、事業者の利用を推奨するものではありません。制度、取引条件、入出金方法、本人確認、手数料などは変更されることがあります。サービスを利用する際は、必ず各事業者および関係機関の公式情報をご確認ください。金融商品には損失が生じる可能性があります。ご自身の状況に応じて、無理のない範囲で判断してください。

記事で触れた市場の値動きはグローバルチャートで確認できます。指標発表の前に何を見るかは中級ガイドの経済指標の回で扱っています。

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